平成30年11月21日 「先輩に学ぶ」が開催されました。

20181123

テーマは「スポーツの素晴らしさ! 仲間の大切さ!大きな目標を持とう!」
先輩は 昭和56年卒の 早川直樹 さん

 講師は日本サッカー協会SAMURAI BLUE(日本代表)でコンディショニングコーチを20年間勤められた早川直樹氏(昭和56年卒)。会場の多目的教室には第4学年(高1)の生徒がギッシリ。講演は「画像や動画を見ていただきながらお話しさせていただくので良く見える場所に席を移動してみてください」と後輩たちにフランクに語り掛けながらスタートしました。チームプレーであるサッカーのコーチらしい雰囲気が漂ってくる語り口で「朝から晩までサッカー、成績優秀な皆さんと違ってあまり勉強しなかったなぁ〜」とサッカー三昧であった高校時代が語られました。その講演スタイルからは今日の講演会はたまたま講師と聴衆という形になっているけれど後輩の皆さんと私は南多摩同窓の仲間、テーマにもある「仲間の大切さ!」をコーチとして日々強く実感しているのであろう講師は「後輩とは仲間!」を訴えたい気持ちが(サッカーには全くの門外漢である私にも)強く伝わってきました。講演途中で画像がフリーズしてしまった際、講師は全く慌てる風もなくパソコンに詳しい後輩のパソコン操作を見守り、動画が見事に再生すると、その生徒の名前を教えて貰いながら「○○君はスゴイ、ありがとう!」と大絶賛。コーチとして担当していた選手が怪我をして初めて自分がどれだけ多くの人々に支えられて選手として戦ってこられたのか!を思い知った選手の姿を通して「順調な時はいい、苦しい時にこそ人間は温かさが生まれ、成長できる」との講演内容と目前で展開された動画停止の苦境を仲間である同窓の若き後輩が素早く救ってくれた様子を当意即妙にダブらせてくれました。


講演する早川さん

教室の様子

 
早川直樹さん

 記憶に新しいロシアでの2018年ワールドカップでのコロンビア戦、セネガル戦でミスが続いたゴールキーパー川島詠嗣の不調に「川島はダメでは!?」と日本だけでなく海外のメディアまでが揃って酷評。その中、報道されることがない川島の煩悶・苦悩する姿を目の前で見ている仲間たちが川島にどう接していったのか?臨場感溢れる動画を見ながら語られるコンディショニングコーチとしての早川先輩のお話しは胸に迫りました。国際的な舞台で多くの外国人監督と接する中で「大事な時だというのに日本人は何故毎日のように風呂などに入っているのか!」に対して「日本人は生まれた時から風呂(産湯)に入っている」と文化の違いを乗り越えたりしてゆくエピソードなども紹介されました。分野は違っても後輩たちが国際的な大舞台で大活躍することを期待していました)
サッカーの試合はおよそ100m×60mの中で展開される。そこには選手はもちろん監督・コーチ、試合現場で一喜一憂するサポーター、TV観戦者・・・と実に多くの人間関係があることに思いを致して欲しいと訴え講演が終了。終了後の質問会は和気あいあい。現役サッカー部員は校長室に押しかけての質問会、そして記念撮影。平成30年11月21日、素晴らしい時間が流れました。講演の詳細は広報に掲載予定。
             (44年卒 井上務・記)