大塚 大写真集「天上の風と光」が刊行されました

20200923

 

 


写真集「天上の風と光」表紙


剣岳を撮影している大塚 大先生

 大塚光代さん(昭和30年卒)のご主人は、元地理の教員ですが、山の写真家でもあります。光代さんとご主人は、ご主人が93歳のお誕生日を無事に越えたら、身体と脳の衰えを少しでも防ぐために、「これまでに撮った写真を一冊にまとめよう」と思い立ち、その思いを結実されました。
 今、大塚先生は出来上がった写真集「天上の風と光」を拡げては「どこのゲレンデでモデルは誰に滑って貰った」と当時を振り返っていらっしゃるそうです。「認知症予防に大いに役立っている」とのことです。

 A4判の写真集には145枚を超える傑作。それぞれの写真はアサヒグラフ、岳人、山と渓谷、「わが心の山」(角川書店)、報知グラフ、グラフィックガイド、スキージャーナル、skier、女性セブン、アルパインカレンダー、ブルーガイドスキー等を飾りました。更に、第12回国立公園写真コンクールで特選に輝いた「別山乗越と大日岳」が収められています。
 巻末にはデジタルではないカメラで剣岳を撮影されている姿が写っています。若き大塚先生が実にカッコイイのです(写真下)。

 私の知人(美術関係のキュレーター)が写真集を手に「素敵な写真だ、カスパル・ダヴィッド・フリードリッヒ(ドイツの画家:1774〜1840)が描いた山の絵が思い出された」とつぶやきました。チャンスを見つけて写真集を手にした時、皆さんはどのように「つぶやく」のでしょう?
 奥様は卒業生、ご主人は素敵な元教員(地理)。93歳と84歳のご夫妻が編んだ写真集をめくって頂きたくここに紹介させて頂きました。

 なお、写真集は非売品かつ残部僅少。コロナが収まり、母校文化祭が開催できるようになりましたら「あかね会」の教室にてご覧いただけるようにいたします。ご理解の程、宜しくお願い致します。
              (昭和44年卆 井上務 記)