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西館中庭にひと際目立つあのレリーフは…

 

 西館中庭のレリーフ

西館中庭のレリーフ

 

 西館中庭に聳えるあの大きなレリーフは、京都の陶芸家・河合紀(ただし)さんの制作によるもの。

 

 河合紀さんは大正15 年、京都五条坂の陶芸家・河合卯之助氏の長男として生まれ、その活動は花瓶や茶器など伝統的工芸陶器の創作から、建築物の内外の壁面を構成する陶壁の創作までに多岐に及びます。

 制作した陶壁の面積は小型のものから100u 以上の大型まで作品数は1000 点以上、その大胆な作風に人気も高く、日本を代表的する陶壁作家のひとりです。

 主な作品は京都駅、北京空港のレリーフが有名です。

 

 河合さんは大柄な体格で穏やかに話しますが、京都の人には珍しく、まわりくどさを嫌い明確に直言される方と云われました。

 また、海外との交流も多く、中国では清華大学の客員教授も努めました。昭和49年紺綬褒賞受賞、平成 14 年 5 月に逝去されました。