文化庁より地域文化功労者賞を受賞した伊藤淳子さんからお便り

20110312

 

 

 精いっぱい、為せば成る!

 

 

伊藤淳子

伊藤淳子さん

  伊藤 淳子(昭和27年卒) 

 南多摩高校(併設中学校)で出会ったモダンダンスを職業とすることなど夢にも思わなかった私でしたが、とにかく三度のメシより好きだったのです。「好きこそものの上手なり」、「芸は身を助ける」のことわざ通りにいつの間にかなってしまい、昭和29年、母を亡くした私は教える世界に入ってしまいました。

 八王子の舞踊家・富田澄子先生の勧めで文化祭に参加したのがきっかけで文化連盟に加盟、以後、副理事長を35年、洋舞連盟を創ってから42年会長を務め、地元でこつこつと舞踊活動を続けて参りました。バレエは知っていてもモダンダンスは知らない人が多く、昭和56年に「良い踊りを見る会」を立ち上げてモダンダンスの公演を開催、と同時に2000人収容の市民会館しか無かった八王子に、中ホール・小ホールの会館が欲しいと文化施設促進運動をも始め、昭和59年、平成8年に「ダンスエキシビジョン」を開催、3回とも売り上げの一部を市に寄付することができました。八王子に根付いた活動をしてきた私に、昭和20年、東京都より文化功労者として表彰され、平成22年11月には、文化庁より地域文化功労者賞を戴くことができました。(八王子市からは50年前に戴いております。)

 現在、八王子文化連盟理事長として新しく完成した新市民会館(オリンパスホール) の開館記念公演と、閉館する市民会館のさよなら公演に文化連盟の総力を挙げて取り組んでおります。私はあと2年で60周年、舞踊生活75周年を迎えることになりますが、私のできる限り精いっぱい「為せば成る」の精神で、文化活動を続けていくつもりです。