西川知恵子さん「フィラデルフィアへのシルクロード」を出版

20100520

 

 

 

 

「フィラデルフィアへのシルクロード」を手にする西川知恵子さん

「フィラデルフィアへのシルクロード」を手にする西川知恵子さん

  昭和23年、第四高等女学校4年修了の西川知恵子さんが「フィラデルフィアへのシルクロード」(けやき出版、2010年2月発行)という300ページをこえる大作を出版されました。ページをめくると読みやすい文体に加え、多くの貴重な写真がページを飾っており著者の読者への気遣いが伝わってきました。

 著書の帯には「生糸のごとく 美しく、しなやかに、強く 試練はお恵み、耐えられない試練はないと、華麗にチャレンジを続ける78歳 車いすアスリートのエクサイティング・ライフ」とあります。著作をひも解くと帯に書かれた文章の意味が深く納得できます。

 西川さんの曽祖父のお名前は西川伊左衛門さん。明治26年、昭島に西川製糸を創業し、生糸を生産。その製品が大正15年にフィラデルフィアで開催された万博でグランプリを獲得。著作の題名の淵源となりました。

 さて、西川伊左衛門さんの別荘は小金井市にある江戸東京たてもの園に高橋是清邸と並んで移築されておりますのでご存知の方も多いことと思います。その伊左衛門さんの初曾孫が著者である西川知恵子さんになります。

 本文192ページからは母校、第四高女の記述が始まります。第四高女2年、当時14歳の西川さんが書かれた作文が61年間もの長きにわたり宮内庁に保管され、立川の昭和記念公園内にある昭和天皇記念館のガラスケース内に展示されることとなり、自らの目で確かめに行かれたことなどが紹介されております。

 お母様も第四高女という西川さんの著作を同窓の多くの方々が手にされるますようここにご紹介させていただきました。 

 井上 務 (昭和44年卒)