第66回合唱祭 人とのつながりの中で

20110617

 

 

 

 

 

新築の八王子オリンパスホールで行われた今年の合唱祭

 

総合優勝トロフィーを抱えアンコール合唱する高校3年1組

 

観客席から合唱する中等2年学生

 

今年入学した中等1学年の部で優勝した1年C組

 南多摩高校と南多摩中等教育学校が合同で実施する伝統ある「第66回合唱祭」。今年からは新しく落成なった八王子オリンパスホール(新市民会館)に場所を移して、6月2日(木)に開催されました。

 新しいホールに期待を膨らませ、心高ぶる生徒たち。目がきらきら輝き、いきいきした表情の南高生・中等生とふれあい、懐かしさと羨ましさでいっぱいになりました。

 私は今回審査員という形で合唱祭を拝聴させていただきました。広い会場は南多摩の魅力あふれる歌声に包まれました。魂のこもった声に心動かされたくさんの力をもらったように思います。

 私の高校生時代は、行事に燃え、特に合唱祭では人一倍熱くなっていたと思います。でも歌うことが嫌いな人、部活動が忙しい人、なかなかクラスが一丸となって練習する時間は取れませんでした。強制することは難しいし、みんなが気持ちよくいられるためにどうすればよいのか、そんなことを考えながら一生懸命だったことを覚えています。

 難しい曲を特別な練習をするわけでもなく学校の合唱祭で歌うことはとても困難なことですし、悩みも多く、エネルギーもたくさん使います。しかしながら今年の合唱祭は「さすが南高生・中等生!」と心から拍手を送りたい演奏ばかりでした。

 歌うことは楽器と違って、自分の体をつかって声を出します。その人の気持ちや感情がそのまま歌声に表れると思うのです。後輩たちの歌声にはまっすぐで、温もりのある響きがありました。安心感のある演奏、研ぎ澄まされた響きと緊張感のある演奏、喜びに満ちた演奏、迫力と情熱のある演奏。どの歌声からも人と人とによって積み重ね築いてきた美しい大きな力を感じました。一人の力だけではなく、みんなとだから乗り越えられ作り上げられたものだと思います。

 最後の最後まであきらめない、思いのあふれる南多摩がこれからもずっと受け継がれていくことを願い、これからも先輩として応援し続けていきたいと思います。幸せに満ちた合唱祭でした。現役生、先生方に心から「ありがとう」を送ります。

 

坂井 歩(平成20年卒)

 

【今年の合唱祭・審査結果】

総合優勝:高校3年1組 「祝福」(作詩:池澤夏樹/作曲:木下牧子)

2位(準優勝):高校3年4組 「鳥の歌」(訳詞:野上彰/作曲C.ジャヌカン)

3位:高校3年5組 「はじめに・・・」(作詩:長田弘/作曲:松下耕)

高校2学年の部・優勝:2年4組

高校1学年の部・優勝:1年2組

中等2学年の部・優勝:2年B組

中等1学年の部・優勝:1年C組

 

【今年の合唱祭・課題曲】

高校3年 「小さい秋みつけた」(作詞:サトウ・ハチロー/作曲:中田喜直)

高校2年 「Love's Old Sweet Song」(作曲:J.モロイ/編曲:福井文彦)

高校1年 「校歌」(作詞:薮田義雄/作曲:信時潔)

中等2年 「証」(作詞:山村隆太/作曲:阪井一生/編曲:加藤昌則)